いろはにほへと

本の紹介を、備忘録を兼ねて

ハンバーガーって何か知ってる?

今日は本を読む時間がまるでなくて、ろくな紹介を書けそうにないので、最近見た動画の紹介をする。

 

私も最近大学の講義で紹介されて知ったのだが、Youtubeで「ted」と検索すると、様々な人のスピーチ動画を見つけることができる。だいたい、5分から20分くらいのスピーチで、実業家や技術者はもちろん、小学生くらいの子どものスピーチまである(子どもだからといって決して侮ってはいけない)

 

私の興味をひいたのは、マリアナ・アテンシオという女性の「なぜあなたは特別な存在なのか」というスピーチだ。

 

前半で、彼女は子どもの頃に参加したサマーキャンプでの経験を語る。サマーキャンプの参加者のほとんどは金髪碧眼のアメリカ人の子どもたちで、ベネズエラ人のマリアナとその妹は好奇の目に晒された。

そこでのエピソードがとても印象深かったので、聞いていただきたい。

 

「他の子供たちは私たちがまるで違う惑星から来たかのように見ていました。彼らからの質問は"ハンバーガーって何か知ってる?"とか"学校へはロバかカヌーで行くの?"」

(中略)

「彼らは意地悪しようとしているのではなく、私たちが何者かを理解したくて知っている世界と結びつけようとしたのでしょう」

 

私たちは、このエピソードを笑うことができるだろうか。私にはできない。自分と違う存在を理解しようとするとき、「ハンバーガーって何か知ってる?」と同じくらいバカげた質問をしないと誰が言い切れるだろうか。

 

マリアナは、自分を相手の立場に置いて考えることが重要だと言う。それは私たちが小さい頃から教わってきた思いやりの考え方と似ている。でも、私たちが理解しなければならないのは、「相手のためを思ってする」ことと、「相手のためになることをする」ことが違うのと同じくらい、「自分を相手の立場に置いて考える」ことと、「相手の立場を勝手に想像して考える」ことは違うということだ。

私たちは「ハンバーガーって何か知ってる?」と聞いてしまう自分の愚かさに常に注意深くなければならない。

 

と、まぁこんな感じにおもしろいスピーチがごろごろ転がっているようなので、ぜひ気になるスピーチを探してみてほしい。

 

youtu.be

 

※後日動画のリンク貼ります

追記:7月25日 動画のリンクを貼らせていただきました。