いろはにほへと

本の紹介を、備忘録を兼ねて

児童文学

やろか水

『やろか水』瀬川拓男 日本で生まれ育った人なら、「まんが日本昔ばなし」にお世話になった経験がある事は珍しくないはずだ。 もちろん私もその一人だ。 呆れたことに私にはサッパリ記憶がないが、テレビアニメでも放映していたらしい。 じゃあどこで世話に…

ふしぎをのせたアリエル号

『ふしぎをのせたアリエル号』リチャード・ケネディ(中川千尋 訳) ぬいぐるみの頭に針を突き刺した経験はあるだろうか? 私はある。 この本の主人公エイミイは船長の人形キャプテンとずっと一緒だった。 エイミイが生れた日にキャプテンも生まれた。 エイミ…

思い出のマーニー

『思い出のマーニー』ジェーン・G・ロビンソン(高見浩 訳) スタジオジブリがマーニーを映画化したとき、流れていたCMの主題歌があまりにも美しくて、これは観に行こうと決めた。(And I cry…のところでは何度聞いても泣き出したくなってしまう) 私は結末のわ…

ハッピーバースデー

『ハッピーバースデー 命輝く瞬間』青木和雄 誕生日に「おめでとう」と言ってもらえない子供がいることを、私はずっと知らなかった。 私がDVに興味を持つ最初のきっかけになったのがこの本だ。最初に読んだのは小学校三年生か四年生だったから、DVという言葉…

禁じられた約束

『禁じられた約束』ロバート・ウェストール(野沢佳織 訳) 私は児童文学が好きだ。なぜか、と聞かれると答えに詰まってしまうけれど、とにかく好きだ。小学生あるいは中学生だった時分から読み続けている作品も多い。そのひとつがこれだ。ロバート・ウェスト…